特集 消化器診療と感染対策―COVID-19を中心に
1.COVID-19拡大下における消化器診療と感染対策(8)治療的消化器内視鏡におけるSARS-CoV-2感染対策
潟沼 朗生
1
,
豊永 啓翔
1
,
筑後 孝紀
1
,
石井 達也
1
,
那須野 央
1
,
五十嵐 聖名子
1
,
原田 拓
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
キーワード:
新型コロナウイルス
,
COVID-19
,
治療内視鏡
,
個人防護具
Keyword:
新型コロナウイルス
,
COVID-19
,
治療内視鏡
,
個人防護具
pp.400-406
発行日 2021年3月20日
Published Date 2021/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001730
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SARS-CoV-2による感染症(COVID-19)によるパンデミックは,いまだに収束傾向が認められず拡大を続けている.本ウイルスは飛沫や接触感染,さらにはエアロゾルによる感染が主体であり,消化器診療のみならず,すべての医療行為も,十分な感染予防対策をとることを余儀なくされた.しかし,これは新規のウイルスであり,予防対策は状況に応じて,また防護具の有無によって試行錯誤しながら行ってきたのが現状であろう.十分なCOVID-19に対する医療体制の充実が必要である一方で,通常の診療をいかに継続していくべきかも求められている.北海道でも感染の流行は第3波を認め,それぞれの時期に応じて対策を進めてきた.とくに,直近の第3波では,十分な問診とN95マスクを含めた個人防護体制を敷き,さらに入院診療が必要な患者に対しては,唾液による抗原定量検査を追加し施行している.
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