特集 消化器診療と感染対策―COVID-19を中心に
1.COVID-19拡大下における消化器診療と感染対策(7)診断的消化器内視鏡におけるSARS-CoV-2感染対策―当院(病床数80床)における対応
原田 一道
1,2
,
佐藤 恵輔
1
,
平井 克幸
1
,
長嶋 知明
1
,
梶原 智泰
1
,
舟橋 美智代
1
1医療法人社団はらだ病院
2旭川医科大学客員教授
キーワード:
SARS-CoV-2
,
COVID-19
,
内視鏡検診
,
洗浄・消毒
,
感染対策
Keyword:
SARS-CoV-2
,
COVID-19
,
内視鏡検診
,
洗浄・消毒
,
感染対策
pp.392-399
発行日 2021年3月20日
Published Date 2021/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001729
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わが国では,2020年の初めより豪華クルーズ客船ダイヤモンド・プリンセス号でのSARS-CoV-2(COVID-19)感染がみられ,一躍国内でのパンデミックの発端となり,それ以降,収まるどころか全世界的な流行となった.国内でも2020年4月に一度目の緊急事態宣言が発令され,やや感染は下降傾向となるも空気の乾燥する秋から冬にかけ増加の一途を辿り,同年12月に大都市を主体に二度目の緊急事態宣言が発令された.筆者の病院のある旭川市(人口約33万人)などの地方都市でも院内および療養施設での大クラスターが発生し,注目された.このような状況下で消化器内視鏡の洗浄・消毒法や,内視鏡診療でCOVID-19感染対策を医療者側の立場と,検診・ドックや患者側(被検者)の立場から参考になる事項について,上部消化管内視鏡を主体に具体的に述べることにする.
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