特集 消化器診療と感染対策―COVID-19を中心に
1.COVID-19拡大下における消化器診療と感染対策(6)診断的消化器内視鏡におけるSARS-CoV-2感染対策―大学病院・大規模総合病院での対応
堀内 英華
1
,
豊泉 博史
1
,
炭山 和毅
1
1東京慈恵会医科大学内視鏡医学講座
キーワード:
COVID-19
,
消化器内視鏡診療
,
感染対策
,
PPE
,
ゾーニング
Keyword:
COVID-19
,
消化器内視鏡診療
,
感染対策
,
PPE
,
ゾーニング
pp.385-391
発行日 2021年3月20日
Published Date 2021/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001728
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COVID-19の世界的流行により,医療現場では患者・医療従事者ともに感染予防するための診療体制の整備が急務となった.とくに,診断的消化器内視鏡診療は症例数が多いにもかかわらず,飛沫拡散やエアロゾル発生により感染リスクが高い不急の手技とされたため,本邦での感染第一波の際,大幅な症例数の減少を余儀なくされた.当院では,ダイアモンド・プリンセス号事例への対応以来,感染対策に取り組み,2020年4月の院内クラスター発生を契機に大幅な通常診療の抑制を経験した.その後,とくに従来の感染対策では見えない不顕性感染者に対する感染対策を念頭においたさまざまな感染対策を段階的に講じてきた.本稿では,個人防護具(PPE)の使用法やゾーニングなど当院での消化器内視鏡診療における感染拡大防止策を紹介する.
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