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学会だより JDDW2018 第22 回 日本肝臓学会大会
松﨑 靖司
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1東京医科大学茨城医療センター消化器内科
pp.186-886
発行日 2019年1月20日
Published Date 2019/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000659
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平成最後のJDDW2018 における第22 回日本肝臓学会大会は山梨大学第一内科の榎本信幸会長のもと,2018 年11 月1 日,2 日に神戸国際会議場,ポートピアホテル,神戸国際展示場にて開催された.今回のテーマはシンプルに「肝臓病学の諸問題」と設定された.「ウイルス肝炎の治療が格段の進歩を遂げたなかでより幅広い課題について活発な議論の場になれば」と会長は記している.確かに98%近くC 型肝炎患者は治るという時代を迎え,新たな課題を明確にしていかねばならない時代となった.榎本先生のその意気込みが感じられる2 日間であった.「先生,英語ですべてやりますから」と開催の前の週に私は会長から言われた.そして「会前夜の拡大プログラム委員会(懇親会)も英語で挨拶をしますから,先生もお願いします」と言われた.小職,困ったなと正直思ったことは否めない.さて,いざ開宴となると,榎本先生自ら司会をして英語で懇親会を始めるではないか.本来,開催を目前にしてご逝去された坂本 穣先生がすべて取り仕切ることとなっていたことは容易に想像がつく.坂本先生への鎮魂の黙祷から開始となった.始まると榎本先生は早口で朗々と英語で挨拶を颯爽とされ,進行されていった.流石,世界を目指す肝臓学会を作るという気概がにじみ出るものであった.最後までほぼ90%英語で進行したことは驚きに堪えない.見事であった.
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