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【学会だより】 第23 回 日本肝臓学会大会
竹井 謙之
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1三重大学医学系研究科消化器内科学
pp.216-217
発行日 2020年1月20日
Published Date 2020/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001057
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平成から令和へ―,2019年11月21日~22日に神戸にて開催されたJDDW2019 第23回日本肝臓学会大会は新しい肝臓病学の黎明を告げる記念すべき学会であった.会長の松﨑靖司先生(東京医科大学茨城医療センター消化器内科)は学会のテーマを「ポストHCV時代の肝臓病学の展開~原点を考えよう肝臓病学~」とされた.ウイルス学を中心に発展してきた肝臓病学が,HCV制圧という大きな目標に到達し,新たなフェーズに入ったことを見据えられての慧眼である.肝臓病学の原点とも言える,代謝学,生化学,細胞生物学など各方面からの研究アプローチが今後重要な研究課題になると指摘され,胆汁うっ滞,自己免疫性肝疾患,脂肪性肝疾患,肝発がん機序など,古くからのテーマを新しい視点から研究する次世代の肝臓病学が始まるとされた.
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