特集 透析患者の栄養評価と栄養支援―現状と今後の展開
コラム:栄養評価から生活背景を読み解く―管理栄養士が支援につなげるための視点
齊藤 かしこ
1
1元横須賀共済病院・腎臓病病態専門管理栄養士
キーワード:
栄養評価
,
生活背景
,
多職種連携
,
社会資源
,
透析患者
Keyword:
栄養評価
,
生活背景
,
多職種連携
,
社会資源
,
透析患者
pp.853-856
発行日 2026年8月10日
Published Date 2026/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003894
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透析患者における栄養評価のなかで,栄養管理は,生命予後やQOL(生活の質)を左右する重要な要素である.日常的に管理栄養士は,血液検査データや体重の推移に基づき,食事摂取量を評価し,コントロールするための「食事指導」を行ってきた.しかし,食事療法を実践できる患者ばかりではない.1日3回の食事療法は患者にとっては簡単なことではない.その背景には,単なる知識不足や意思の弱さではなく,経済的困窮,身体機能の低下,独居による孤立,認知機能の衰えといったさまざまな問題が潜んでいることが多い.透析患者の栄養状態は,その患者の「生活そのもの」である.管理栄養士の従来のような食事を中心とした関わりにとどまらず,指導中の会話,栄養評価から患者のSOSを敏感に察知し,医師,看護師,医療ソーシャルワーカー(MSW),地域のケアマネジャーらと連携して包括的な支援(ソーシャルワーク)へ繫げることは重要である.今回はその方法を整理してみた.

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