特集 透析患者の心不全パンデミックに立ち向かう
2.透析患者における心不全の評価法
常喜 信彦
1
,
田中 友里
1
1東邦大学医療センター大橋病院腎臓内科
キーワード:
ナトリウム利尿ペプチド
,
心臓エコー検査
,
心臓MRI
Keyword:
ナトリウム利尿ペプチド
,
心臓エコー検査
,
心臓MRI
pp.469-475
発行日 2024年5月10日
Published Date 2024/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002973
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透析患者においても心不全の診断,評価方法については,非透析患者と大きく変わることはない.症状,診察所見,バイオマーカーを組み合わせて複合的に判断することになる.心臓エコー検査については,心不全の原因疾患の探索,より詳細な心機能の重症度評価が可能となり,またその簡便性から,最も重要な検査の一つである.外来透析診療を中心とした小施設でも積極的に取り入れることが望ましい.一方,心臓MRIは,心臓エコー検査を超える詳細な情報が得られる一方で,検査の特殊性,要する時間と画像解析における専門性を考慮すると,心臓エコー検査では診断や評価が困難な状況に限られるのかもしれない.
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