特集 循環器診療 それ,ホント?
心不全(一般診療)
心不全(特にHFpEF)はBNPで診断できるってホント?
鏡 和樹
1
,
小保方 優
1
1群馬大学大学院医学系研究科内科学講座循環器内科学
キーワード:
心不全
,
診断
,
ナトリウム利尿ペプチド
,
肥満
,
BREATH2スコア
Keyword:
心不全
,
診断
,
ナトリウム利尿ペプチド
,
肥満
,
BREATH2スコア
pp.2038-2044
発行日 2025年11月10日
Published Date 2025/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620122038
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Point
◎血中脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)は心内圧上昇を反映し,心不全を疑う場合は測定すべきである.
◎外来での心不全診断において,BNP 35pg/mL,N末端プロBNP(NT-proBNP)125pg/mLが推奨されているカットオフ値である.
◎BNP値は種々の修飾因子があり,肥満者の心不全の除外診断にBNP低値を用いる際には注意が必要である.
◎心不全は日常臨床で非常に多い疾患であり,非循環器医の外来でも数多く遭遇する.
◎BNPを含むBREATH2スコアは,非循環器医のかかりつけ医が循環器医に紹介する判断の一助になるだろう.

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