血液浄化機器2020
第ⅩⅪ章 装置の保守・点検
土屋 智一
1
1亀田総合病院・臨床工学技士
pp.1241-1246
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001459
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血液浄化には透析装置,アフェレシス装置をはじめ水処理装置,多人数用透析液自動供給装置などの血液浄化関連装置,透析液管理においては濃度測定および清浄化管理に浸透圧計,電解質測定装置,血液ガス分析装置,エンドトキシン測定装置,さらには生体情報監視装置など多くの装置が稼働している.安全な血液浄化の実施には医療機器の保守点検が必須であり,医療法においても「医療機器に係る安全管理のための体制確保に係る運用上の留意点について」として明言されている.機器の管理に当たっては,それぞれの装置に適した保守点検計画の策定および実施が必要であり,臨床工学技士会発行の医療機器安全管理指針・血液浄化業務指針を参考に自施設に適した血液浄化関連装置の管理体制を構築することが望まれる.また,実施に当たっては必要な点検機器を把握し使用することが求められる.この章では医療機器安全管理および透析用監視装置を例に挙げて,保守点検について述べる.
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