血液浄化機器2020
第ⅩⅨ章 患者自己管理機器 4.歩数計・活動量計
一噌 登史紀
1
,
佐藤 諒
1
1健正会須田病院臨床工学課・臨床工学技士
pp.1235-1236
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001455
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日本透析医学会の統計調査によると,透析患者の運動習慣は,どの年齢層でも「なし,ほとんどしない」が最多で6~8 割を占めているとし,透析患者の運動不足傾向が示唆されている.また近年,透析患者の高齢化が進み,さらに血液透析患者のサルコペニア有病率は40%と報告されているなか,サルコペニア・フレイル予防が重要視され,積極的な運動介入が必要となっている.明らかな身体機能低下がない場合,ウォーキングのような自身のペースで行うことができる身体活動はサルコペニア・フレイルの改善・予防効果が期待されており,非透析日1 日当り4,000 歩以上の歩行は死亡リスクを低下させるという報告がある.
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