特集 透析液・透析関連排水の諸問題
1.透析液清浄化(3)基準達成のための手順書の作成と管理の実際
内野 順司
1
1みはま病院ME 部・臨床工学技士
キーワード:
透析液清浄化
,
水質基準
,
生物学的汚染基準
,
化学的汚染基準
,
手順書
Keyword:
透析液清浄化
,
水質基準
,
生物学的汚染基準
,
化学的汚染基準
,
手順書
pp.131-140
発行日 2020年2月10日
Published Date 2020/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001184
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2004 年に米国より生物学的汚染基準に生菌数を用いることをISO の新規案件とする提案がなされISO 23500 が2011 年に成立した.その間,日本透析医学会(JSDT)は2008 年にISO 基準に対応した改訂を行った.日本臨床工学技士会(JACE)は生菌数管理について現状調査を行い,透析液清浄化ガイドラインを2006 年に提案した.しかし水質基準をISO,JSDT およびJACE と三つの団体が示すことになり,臨床現場で目標が統一されていなかった.その後JSDT より改訂された化学的汚染物質の基準を加えた「2016年版 透析液水質基準」を機にJACE は「2016年版 透析液水質基準達成のための手順書Ver 1.01」に改訂を行った.本稿ではその経緯と管理の実際について述べる.
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