特集 求められる透析液清浄化―改訂された透析液水質基準の意味するところ
3.透析液関連装置の管理の実際(1)透析液作製・供給システム
小野 信
1
1雪の聖母会聖マリア病院臨床工学室・臨床工学技士
キーワード:
透析用水
,
エンドトキシン
,
バイオフィルム
,
透析液清浄化
Keyword:
透析用水
,
エンドトキシン
,
バイオフィルム
,
透析液清浄化
pp.389-394
発行日 2018年4月10日
Published Date 2018/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000398
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透析液の水質管理は必要不可欠であり,日本透析医学会では2016 年版透析液水質基準において化学的汚染基準を追加し,透析用水作製装置の管理指針が示された.とくに透析システムの上流に位置する透析用水作製装置は,水由来の一次汚染である化学的汚染や生物学的汚染を抑止し,透析液作製・供給システムは二次汚染を抑制するための管理が重要であり,単に基準とする水質を達成するだけではなく総合的なメンテナンスが必要である.臨床の現場で実際に水質管理を担っている臨床工学技士は,透析液製造工程の安全管理者であることを自覚し,専門知識の履修と情報収集に努めて,透析液安全管理業務に反映させることが重要である.
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