透析患者の侵襲性治療
【コラム】侵襲的治療を受ける患者の不安とケア
田口 留美
1
1衆済会増子記念病院看護部
pp.1049-1051
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000125
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侵襲的な治療では,身体に管を留置したり傷跡が残ったりする.透析患者は通常の透析治療に加えてさらに身体的な負担・影響が大きく,同時に精神的な負担も大きくのしかかる.「ただでさえ,透析を受けるのが辛いのにこのうえ,さらに痛みや苦痛を伴うなら,もう死んだほうがましだ」などと口にする患者もいる.また,その家族からも「見ているのが辛い.これ以上,痛い思いはさせたくない」と訴えられることもある.患者だけでなく,その家族にとっても,侵襲的な治療を受けることの精神的苦痛は計り知れないほど大きい.
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