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1 誕 生
日本臨床麻酔学会は1980年に岡山大学麻酔科の初代教授小坂二度見先生を中心とした7人衆〔小坂二度見先生(岡山大学),青池修先生(名古屋市立大学),武下浩先生(山口大学),藤森貢先生(大阪市立大学),村上誠一先生(金沢大学),渡部美種先生(秋田大学),後藤裕先生(長崎大学)〕を発起人として設立された学会である。麻酔科医のために臨床麻酔を中心とした学会を目指して設立された。当時の小坂先生は本学会設立の趣旨を “近年,麻酔の分野が非常に広くなってきて,日本麻酔学会の演題のうちには内容が臨床とかけ離れて特殊分野のものが多くなってきている。それで,臨床の麻酔に携わる,われわれ麻酔科医に,ただちに役立つような演題のみを集めた学会,臨床の麻酔に直結する勉強会の必要性を数年前より数人の発起人と真剣に検討してきた。設立の真の目的は臨床に直結する学問,研究の進歩と普及を図ることで,麻酔科医の勉強する会以外の何物でもない。対外的,社会的に活動を行うような委員会ももたない。本会に賛同する人は誰でも参加でき,また不参加も自由な学会である。日本臨床麻酔学会と日本麻酔学会の関係は基本的にはまったく関連はない。もちろん,日本麻酔学会のサブ・ソサイエティでもなく,あくまで麻酔科医の勉強の場である。” と述べている1)。設立当時の会則には日本臨床麻酔学会の事業内容として ① 学術集会,講演会など,② 会誌の発行,③ その他の必要な事業,とだけ記載されていることをみても,本学会が臨床麻酔に特化した学会で,その他の対外的,社会的な活動を行わないという覚悟が伺える。10年後の1990年にはこの会則は前述の2つに加えて,③ 臨床麻酔学に関する調査および広報活動,④ 内外の関連学術諸団体との協力活動という項目が付け加えられた。
The Japanese Society of Clinical Anesthesia was founded in 1980 by seven dedicated anesthesiologists including Professor Futami Kosaka as a leader. The main scope of the Society has been “To promote and advance the academic sciences and research in the field of clinical anesthesia, which can have a strong impact on our daily clinical anesthesia practices.” To achieve these goals, the Society has held annual meetings and published The Journal of the Japanese Society of Clinical Anesthesia. The Society has also been very keen to make strong academic relationships with China and the U. S., holding biannual meetings with both countries. The Society now has over 5,000 members and over 100 fellows, without any certification programs.
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