投稿論文 症例報告
ラリンジアルマスクプロシールTMを用いた全身麻酔下での肩関節鏡下腱板修復術後に味覚障害が生じた1症例
大友 純
1
,
柴田 義浩
,
山下 武士
1国立病院機構熊本再春医療センター 麻酔科
キーワード:
亜鉛
,
関節鏡法
,
タバコ喫煙
,
欠乏性疾患
,
術後合併症
,
全身麻酔
,
味覚障害
,
Zinc Acetate
,
喉頭マスク
,
舌咽神経疾患
,
Mecobalamin
,
肩腱板損傷
Keyword:
Arthroscopy
,
Anesthesia, General
,
Tobacco Smoking
,
Rotator Cuff Injuries
,
Taste Disorders
,
Laryngeal Masks
,
Zinc
,
Postoperative Complications
,
Deficiency Diseases
,
Zinc Acetate
,
Glossopharyngeal Nerve Diseases
,
Mecobalamin
pp.1309-1313
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2023042862
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ラリンジアルマスク(LMA)プロシール(泉工医科工業,東京)を用いた全身麻酔下での肩関節鏡下腱板修復術後に味覚障害が生じ,その原因としてラリンジアルマスクによる舌根部の圧迫による舌咽神経障害と低亜鉛血症および重喫煙の影響が推察された。味覚障害はまれであるが,患者の生活の質を低下させる重篤な合併症である。術前の禁煙指導,ラリンジアルマスクの愛護的な挿入と術中の体位変換に伴うラリンジアルマスクの位置異常の有無の確認が味覚障害の発生を防ぐために重要と考えられた。
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