投稿論文 紹介
蘇生の歴史 呼吸機能の解明 Marcello Malpighiによる肺構造と呼吸機能の解明
浅井 隆
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
解剖学
,
気管
,
肺換気
,
肺
,
肺胞
,
医学史(1601-現在)
,
マルピギー, M.
Keyword:
Pulmonary Ventilation
,
Anatomy
,
Medical Illustration
,
Lung
,
Trachea
,
Pulmonary Alveoli
,
History, Modern 1601-
pp.661-669
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022245836
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マルチェロ・マルピーギは顕微鏡を用いて、肺は実質性臓器ではなく、蜂の巣構造で、無数にある肺胞はすべて気管へとつながっていることを初めて確認した。彼は初め、肺は血液の貯蔵場所で、肺内の空気圧で血液を全身に送ると誤解釈をしていたが、のちに、外気の"生きる塩"(現在知られている酸素)が肺胞から血中に入り、赤い部分(現在知られている赤血球)に結合すると推定した。
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