特集 肥満と産婦人科疾患―最新知見と実践アプローチ
Ⅳ.最新の肥満医療
1.食事療法,運動療法,行動療法
加隈 哲也
1
T. Kakuma
1
1大分大学医学部看護学科基盤看護学講座 健康看護学領域(教授)
pp.249-254
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003760
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肥満症における摂食行動は,視床下部による恒常性制御と報酬系による快楽性摂食の相互作用によって調節されている。肥満ではレプチン抵抗性や報酬系過活動により,脳が摂食を抑制しにくい状態に陥る。さらに女性では,エストロゲン変動や妊娠・更年期といったライフステージ特有の内分泌変化が食欲・体重に影響を及ぼす。運動はエネルギー消費にとどまらず,食欲調節ホルモンや報酬系を再調整し,過食抑制に寄与する。本総説では,肥満症治療ガイドラインを踏まえつつ,神経機構に基づいた持続可能な食事・運動療法および行動療法の実践的意義を,産婦人科診療の視点から概説する。

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