症例
腹腔内異物が疑われた子宮卵管造影後の造影剤遺残の1例
杉山 冴子
1
,
守田 紀子
1
,
上野 大樹
1
,
松下 宏
1
,
野口 靖之
1
,
若槻 明彦
1
S. Sugiyama
1
,
N. Morita
1
,
T. Ueno
1
,
H. Matsushita
1
,
Y. Noguchi
1
,
A. Wakatsuki
1
1愛知医科大学産婦人科学講座
pp.357-361
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001670
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症例は38歳,2妊2産(帝王切開2回)。発熱,左下腹部痛を主訴に当院を受診した。CT検査で骨盤内に2cmの高吸収域を認め,腹腔内異物が疑われた。試験開腹術を施行し,術中X線透視により描出される直腸表面の腫瘍を摘出した。吸引した腫瘍内容液はX線で高吸収に描出された。術後,本人より以前に子宮卵管造影検査が行われていることを確認し,腫瘍は囊胞化された油性造影剤の遺残であると診断した。
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