特集 安全で安心な無痛分娩を極める
企画者のことば
堤 治
1
,
久須美 真紀
1
Osamu Tsutsumi
1
,
Maki Kusumi
1
1医療法人財団順和会山王病院
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000872
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企画者(堤)が産科研修を開始した昭和50年代初頭は,無痛分娩を積極的に実施する施設は少なかった。都立築地産院において堀口貞夫部長(当時)から指導を受ける機会を得て,普及啓発の必要性を感じたが,勤務していた東京大学では広く実施するには至らなかった。現在勤務する山王病院では,無痛分娩はルーチン化し,企画者が担当する分娩のほとんどは無痛分娩である。ことほど左様で,時代の変遷とともに,無痛分娩に対する患者を含めた社会の認識は変化し,無痛分娩に対する需要は増加していると思われる。一方では,無痛分娩実施時に起きたトラブルがメディアなどでも取り上げられ,必要以上にリスクが強調されていると感じることもある。
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