特集 小児科ではじめる移行期医療――よりよく進めるための方法・ポイントⅠ
4.「ネフローゼ症候群・IgA腎症」の移行期医療
杉本 圭相
1
1近畿大学医学部小児科学
pp.411-417
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003855
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小児期発症腎疾患患者の成人到達例の増加に伴い,移行期医療の重要性が高まっている.IgA腎症および小児ネフローゼ症候群では,疾患特性により移行の障壁が異なり,ネフローゼ症候群では再発不安による医療依存が,IgA腎症では自覚症状の乏しさによる病識不足が移行を困難にする.本稿では,移行困難の背景を患者・家族・医療者の三側面から整理し,移行ポリシーの共有,準備度評価,self-management支援,成人診療科との連携といった段階的支援の具体的方法を提示した.移行期医療の目的は診療科変更ではなく,患者が主体的に医療へ参加し成人期の継続診療を維持できる状態へ導くことである.

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