加熱式タバコ誤飲による消化管異物

小児の誤飲事故の原因製品として，タバコは最多となっている^1）．2021年9月より金属片を内蔵した加熱式タバコの販売が始まり，同タバコの誤飲にてタバコに内蔵されている金属片を誤飲する報告が相次いでおり^2），小児の自宅での事故に関して新たな脅威となっている．当科では，2021年9月～2024年11月に23例の金属片を内蔵した加熱式タバコの誤飲があり，うち7例でX線写真で金属片の誤飲を認めた．全例で重篤な合併症はなかったものの，注意深い経過観察を要し医療的対応が必要となった．販売後3年が経ち症例が集積されてきており，販売元からの情報提供を含め加熱式タバコ誤飲による金属片誤飲に関し詳述する．