特集 乳幼児健診でよくある疑問・相談への対応
歯・口
36 指しゃぶり・おしゃぶり
-「指しゃぶりはいつまでなら大丈夫か」「歯並びへの影響が心配」など
岩本 勉
1
1東京科学大学大学院医歯学総合研究科小児歯科学・障害者歯科学分野
pp.1382-1385
発行日 2024年11月30日
Published Date 2024/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003268
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ここがポイント
☑3歳頃までの指しゃぶりは生理的なものであり,不安や緊張を解消する効果もあるので,スキンシップを図りながら経過観察をする.活動が活発になるにつれ,多くの子どもは自然としなくなる.
☑3歳以降も継続する場合は,歯列・咬合に生じた異常が顎発育に影響を及ぼすことがあるため,4歳頃を目標に少しづつやめさせていくことが望ましい.
☑4歳頃までにやめることができれば,歯列・咬合に生じた異常は自然な改善が期待できる.
☑学童期以降も継続している場合,生活背景や心理的状態を評価し多角的に支援を行う必要もある.
☑おしゃぶりは,保護者の意思にその使用が委ねられており,習慣化されやすい.利点・欠点を理解したうえで使用する場合は適切な指導を行う.
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