特集 日常診療に活かせる 専門外来の知識とテクニックⅡ
2.アトピー性皮膚炎・スキンケア
-――アレルギー外来
二村 恭子
1
,
二村 昌樹
2
1藤田医科大学ばんたね病院総合アレルギー科
2国立病院機構名古屋医療センター小児科/アレルギー科
pp.217-222
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002955
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アトピー性皮膚炎の診療では,まずは正確な診断と重症度の評価を行い,適切な治療へとつなげる必要がある.近年は生物学的製剤や分子標的薬を用いる全身療法など,いろいろな選択肢が増えているが,アトピー性皮膚炎の治療の基本は皮膚の洗浄と保湿薬・ステロイドを含めた抗炎症薬の外用で,これら一連の流れが「スキンケア」である.したがって,治療効果を上げるためには具体的かつ適切なスキンケアの方法についての指導が重要な役割を果たす.また,その際には主たる治療薬であるステロイド外用薬に対する患者家族の不安を払拭し,治療目標を明示することで外用療法へのアドヒアランス向上にも努めることが望ましい.
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