特集 子どものコモンな微徴候・微症状
頭頸部
12.頭の形・大きさが気になる(頭が大きい・形が歪んでいる)
藍原 康雄
1
,
千葉 謙太郎
1
,
川俣 貴一
1
1東京女子医科大学脳神経外科
キーワード:
大頭症
,
頭囲
,
頭蓋変形
,
頭蓋骨縫合早期癒合症
,
位置的斜頭症
,
モルディングヘルメット矯正治療
Keyword:
大頭症
,
頭囲
,
頭蓋変形
,
頭蓋骨縫合早期癒合症
,
位置的斜頭症
,
モルディングヘルメット矯正治療
pp.1045-1051
発行日 2021年9月20日
Published Date 2021/9/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001874
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頭の形と大きさの診断は,乳児健診において「頭蓋健診」として非常に重要なセット項目となる.原疾患の有無にかかわらず,一般的に大頭症を疑わなければならないのは各月年齢健診において頭囲が97%タイル以上の場合である.一方,頭蓋変形率の診断基準は国内学会において明確にまとめられた基準値は存在しないため,病的頭蓋変形症から寝癖誘因(位置的)頭蓋変形症の診断に至るまで,乳児健診をはじめとした小児医療現場では診断・早期治療の正しい選択に向けて混沌としているのが現状である.
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