社会小児科学
地方の小児科診療における遠隔医療の役割
小山 耕太郎
1
,
長谷川 高志
2
1岩手医科大学医学部小児科
2日本遠隔医療学会
キーワード:
ヘルスケア
,
遠隔医療
,
遠隔診療
,
オンライン診療
Keyword:
ヘルスケア
,
遠隔医療
,
遠隔診療
,
オンライン診療
pp.1287-1294
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001014
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少子超高齢化が住民生活に与える影響は,医療資源の不足と偏在,災害時における医療の提供の難しさなどとして,人口減少のフロントランナーである地方に集約的に表れている.特有の地形から県内の移動に長時間を要するうえ,東日本大震災以前からの医師不足に悩む岩手県は,遠隔医療の利用を促進してきた.地方の小児科診療は,出生数の急激な減少と医師不足から集約化が進んでいる.一方,慢性疾患や障害を有する子どもたちの増加に対応するため,地域におけるヘルスケアネットワークの強化が求められている.情報通信技術を利用した医療や健康,福祉,教育などの情報連携が人口減少時代における新しい豊かさの指標になり得る.
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