特集 AYA世代の整形外科医療
扉
坂本 優子
pp.106-106
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003274
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この度,「AYA世代の整形外科医療」をテーマとした特集が刊行される運びとなりました。AYA世代(adolescent and young adult)は,思春期から若年成人期(15~39歳)を指す,主に「がん」の領域で使われ出した言葉です。学業,就職,恋愛,結婚,出産など,様々なライフイベントが集中する時期なので,患者さんそれぞれの社会的背景を考慮した医療の必要性が再認識され,今,注目されている世代です。一方,われわれの扱う運動器は,成長軟骨板のある小児や変性が問題となる高齢者がターゲットとされがちで,この世代を包括的な概念として捉えてはいないと思います。誕生の瞬間から人生の全期間を対象とするわれわれの分野だからこそ,日常生活レベル(ADL)に大きな影響を及ぼす運動器疾患を横断的に「AYA世代」という視点から捉え直し,適切な整形外科医療を提供することは重要な使命であると考えます。
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