特集 股関節鏡視下手術の適応と限界
扉
星野 裕信
pp.120-120
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002444
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近年股関節鏡視下手術に関する様々な報告が増加してきている。もともとは診断のための鏡視や,滑膜切除,関節唇部分切除などの限られた処置しか行うことができなかったが,股関節鏡に特化した手術機器の進歩により,元来深くてワーキングスペースが狭い股関節における鏡視下手術が比較的容易に行えるようになり,それに伴って鏡視下でできる処置や技術が向上してきたためと思われる。その結果,股関節鏡視下手術の適応が拡大される一方でいくつかの合併症や成績不良となる症例も報告されており,股関節鏡視下手術の適応には慎重でなければならない。しかしながら,股関節鏡視下手術は直視下手術と比較すると低侵襲であり,術後成績も安定してきている。そこで今回「股関節鏡視下手術の適応と限界」というテーマで特集を組むことになった。
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