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特集 東京2020:整形外科医には何ができるか?
競技場ドクターとしての整形外科医の役割
Role of orthopaedic surgeon as the field doctor
佐藤 和毅
1
,
佐々木 淳一
2
,
松本 守雄
3
Kazuki SATO
1
,
Junichi SASAKI
2
,
Morio MATSUMOTO
3
1慶應義塾大学医学部,スポーツ医学総合センター
2同上,救急医学教室
3同上,整形外科学教室
キーワード:
Field doctor
,
Orthopaedic surgeon
,
Olympics and Paralympics Games TOKYO2020
Keyword:
Field doctor
,
Orthopaedic surgeon
,
Olympics and Paralympics Games TOKYO2020
pp.1221-1224
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001023
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要旨:観客およびオリンピックファミリー(国際オリンピック委員会,各国オリンピック委員会,国際競技連盟役員関係者など)や報道関係者の診療は,組織委員会が調整する大会指定病院が担当する。競技場での医療は「観客用」と「選手用」とに明確に区分されており,競技場ドクターは「観客用」医務室に勤務する医師を指す。競技場ドクターは,医療環境が十分に整っていない現場で全科の診療を行うことになる。競技場ドクターとして参加する整形外科医は,心肺蘇生法,頭部外傷などを含む一般外傷・疾患に対するファーストエイド・応急処置を身につけておく必要がある。競技場ドクターに求められるスキルは,①搬送に必要な患者を選定できる,②特定の疾患において,病院受診前にすべき必要な治療・処置をすることができる(心肺蘇生法など),③会場内から患者を救出・脱出させることができる,④搬送不要者に対して病院前救護をできる,⑤チーム医療の実践,である。
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