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特集 東京2020:整形外科医には何ができるか?
日本サッカー協会における整形外科医の役割
-—サッカー日本代表チーム帯同医師が行うこと—
Strategies of medical assistance with Tokyo2020 Olympic Soccer Japan National Team as team medical staff
加藤 晴康
1
,
立石 智彦
1
,
土肥 美智子
1
,
中村 大輔
2
,
池田 浩
1
Haruyasu KATO
1
,
Daisuke NAKAMURA
2
1日本サッカー協会医学委員会
2立教大学コミュニティ福祉学部,スポーツウエルネス学科
キーワード:
Soccer
,
Olympic 2020
,
Team doctor
Keyword:
Soccer
,
Olympic 2020
,
Team doctor
pp.1205-1212
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001021
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要旨:日本サッカー協会では,これまで行ってきたサッカー日本代表チームのメディカルサポートを踏まえて,東京2020の準備を行っていく予定である。代表チームでは,選手の所属チームとの連携を非常に大事にしている。また,代表チームの海外遠征時における予防接種の対応方法は,アジアでの国際試合が多いサッカーでは,長い時間をかけて良い方法を探求してきた。現時点では,育成年代での定期予防接種の推奨と,罹患するとリスクの高い感染症の予防接種を選んでいる。暑熱問題に関して,試合中の水分摂取方法の工夫や,ハーフタイム時に行うサッカーに適した身体冷却方法を明らかにすることは重要である。今回,手の冷却とアイススラリーを行い,その有効性の一部を紹介した。また,けが予防の取り組みは世界中で行われている一般的な方法であるが,今後,もう一度けが予防の取り組みを再確認して強化することが,東京2020のチーム強化につながるはずである。
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