特集 乳癌の診断・治療
診断
所見別鑑別診断
腫瘤―MRI
川島 博子
1
1金沢大学医薬保健研究域保健学系
キーワード:
乳癌
,
腫瘤
,
MRI
Keyword:
乳癌
,
腫瘤
,
MRI
pp.363-372
発行日 2019年4月5日
Published Date 2019/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000809
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乳腺領域において,マンモグラフィ,超音波に続く第三の画像検査であるMRIは,乳癌の確定診断がすでについている状況で行われる場合がほとんどである。しかしながら,先に行われているマンモグラフィ,超音波の所見が,得られている乳癌の組織型診断と合わない場合,最後の画像診断であるMRIに最終判断が委ねられることになる。また,MRIの主たる目的である広がり診断の評価の際も,乳癌各組織型の生物学的特徴を理解していることが役立つ場合があり,それぞれの典型的なMRI像を理解していることが重要である。表1は2018年5月に改訂された乳癌取扱い規約(第18版)1)からの抜粋である。これに沿って,主な組織型のMRI所見について述べる。
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