特集 縫合不全をなくす—漏れ・狭窄を防ぐ消化管吻合の工夫
Ⅰ.食道・胃外科 4)S字型針(S針)を活用したロボット支援胃全摘術後の空腸パウチ再建─サーキュラーステープラーを用いた効率的な手技
大森 健
1
,
原 尚志
2
,
新野 直樹
2
,
益池 靖典
2
,
牛丸 裕貴
2
,
柳本 喜智
2
,
宮田 博志
2
1大阪国際メディカル&サイエンスセンター 大阪けいさつ病院消化器外科/大阪国際がんセンター消化器外科
2大阪国際がんセンター消化器外科
キーワード:
ロボット支援胃全摘術
,
サーキュラーステープラー
,
空腸パウチ再建
Keyword:
ロボット支援胃全摘術
,
サーキュラーステープラー
,
空腸パウチ再建
pp.27-34
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004225
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
胃癌に対するロボット支援または腹腔鏡下胃全摘術後の再建法として,空腸パウチ再建は,従来のRY(Roux-en-Y)再建と比較して,体重減少の抑制や栄養状態の改善に優れるとされ,現在では保険加算も認められるなど,注目されている手技である。しかし,ロボット支援手術における空腸パウチ再建の普及は限定的であり,とくにサーキュラー吻合器を用いた食道空腸パウチ吻合は十分に確立されているとは言い難い。

Copyright © 2025, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.