特集 消化器・一般外科医のための腹部外傷外科手術講座
Ⅱ.各論 5)腸管・腸間膜損傷の治療戦略と手術
上田 健太郎
1
,
川嶋 秀治
1
,
置塩 裕子
1
,
國立 晃成
1
,
那須 亨
1
,
加藤 正哉
1
1和歌山県立医科大学附属病院高度救命救急センター
キーワード:
腸管損傷
,
腸間膜損傷
Keyword:
腸管損傷
,
腸間膜損傷
pp.981-989
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002248
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腸管損傷では,全層性損傷(穿孔,離断)による腹膜炎が主な病態である。特殊な例として上行結腸・下行結腸の後腹膜穿通や腹膜外直腸穿孔による後腹膜膿瘍がある。腸間膜損傷では,腸間膜からの腹腔内出血が主な病態である。そのほか,間膜内血腫などによる灌流域腸管の二次的な循環障害がある。これらの手術においては,以下のことに注意が必要である。
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