手術症例報告
腹腔鏡下胃空腸バイパス術と化学療法後に根治切除術を施行し長期生存が得られた高度進行胃癌の2例
田代 真優
1
,
辻本 広紀
1
,
平木 修一
1
,
長谷 和生
1
,
山本 順司
1
,
上野 秀樹
1
1防衛医科大学校外科学講座
キーワード:
胃空腸バイパス
,
術前化学療法
,
切除不能胃癌
Keyword:
胃空腸バイパス
,
術前化学療法
,
切除不能胃癌
pp.929-934
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000716
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大型3型や4型胃癌,あるいは高度なリンパ節転移を有する進行胃癌では,根治切除が行えたとしても予後がきわめて不良であり,このような症例では予後改善のために術前化学療法が有効であると報告されている1)。一方,高度進行胃癌では腫瘍による幽門狭窄のために経口摂取が不十分となり,術前化学療法を施行することが困難な症例も存在する。今回われわれは,幽門狭窄を伴う高度進行胃癌に対して,腹腔鏡下胃空腸バイパス手術と化学療法後に根治切除を施行し,長期生存が得られた2例を経験したので報告する。
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