Japanese
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臨床研究
多形慢性痒疹における血清TARC値の検討
Serum level of thymus and activation regulated chemokine in prurigo chronica multiformis
木下 華子
1
,
村尾 和俊
1
,
久保 宜明
1
Hanako KINOSHITA
1
,
Kazutoshi MURAO
1
,
Yoshiaki KUBO
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部,皮膚科学(主任:久保宜明教授)
キーワード:
多形慢性痒疹
,
丘疹紅皮症
,
血清TARC
Keyword:
多形慢性痒疹
,
丘疹紅皮症
,
血清TARC
pp.549-553
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005117
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多形慢性痒疹33例における血清TARC値を検討した。発症年齢46~90歳(平均72.4歳),男女比25:8,平均血清TARC値2,878.2pg/ml,平均末梢血好酸球数765.2/μl,平均IgE値1,422.2IU/mlで,いずれも高値であった。また,多形慢性痒疹皮疹の面積が広範囲の症例では血清TARC値は有意に高かったが,治療抵抗性と血清TARC値は関連しなかった。多形慢性痒疹の病態にTh2サイトカインが何らかの関与をしている可能性が考えられたが,血清TARC値と治療抵抗性とには関連が認められないため,血清TARC値が低くても難治となる可能性を考えて治療にあたる必要がある。

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