北海道の一診療所における5年間の帯状疱疹の集計解析

Analysis of herpes zoster patients seen in a private clinic in Hokkaido for five years

2018年1月～2022年12月の5年間に当院を受診した帯状疱疹患者について検討した。帯状疱疹患者は5,396人で新患患者の7.5％を占めた。季節的には6～8月の夏季に多く，冬季は少なかった。年齢別では50歳台～70歳台に多く，40歳台以降は女性が多かった。発症部位は30歳台までは胸部，腹部，40歳台以上は頭顔部，頸肩部に多発した。基礎疾患を有する患者は36.9％で，脂質異常症の合併がもっとも多かった。疼痛持続時間は1カ月以内に消失するものは71.2％，3カ月以上疼痛が持続する患者は年齢が高くなるほどその傾向が強かった。治療は抗ウイルス薬の内服が主体であった。