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特集 ウイルス感染症
眼と頸部への感染を伴った単純ヘルペスの初感染による咽頭・扁桃炎の1例
Pharyngotonsillitis due to primary infection of herpes simplex virus presenting with concomitant infection of eyes and neck
島本 佳保
1,2
,
加茂 理英
1
Kaho SHIMAMOTO
1,2
,
Riei KAMO
1
1香芝生喜病院,皮膚科,香芝市(主任:加茂理英副院長)
2市立柏原病院,皮膚科
キーワード:
単純ヘルペスウイルス
,
初感染
,
咽頭・扁桃炎
Keyword:
単純ヘルペスウイルス
,
初感染
,
咽頭・扁桃炎
pp.141-144
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004397
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19歳,女性。発熱,倦怠感,口内炎を主訴に救急外来を受診し,咽頭痛により経口摂取困難のため入院となった。皮膚科受診の翌日から眼瞼周囲や頸部に中央陥凹した丘疹が出現し,Tzanck試験より,単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症と診断した。アシクロビルを投与し,皮疹は著明に改善した。HSVは幼少期に初感染し,大半は不顕性感染に終わる。一方でヘルペス性歯肉口内炎や,特に成人ではヘルペス性咽頭・扁桃炎を認め,重症化することがある。近年,HSV初感染の年齢が高くなってきており,若年層,成人以降でのヘルペス性歯肉口内炎や咽頭・扁桃炎が増える可能性があるため,注意が必要である。
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