Japanese
English
特集 角化症・炎症性角化症
大陰唇に限局した扁平苔癬の1例
Lichen planus involving the labia majora alone
今井 みちる
1
,
古西 奈々
1
,
梅林 芳弘
1
Michiru IMAI
1
,
Nana KONISHI
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
キーワード:
扁平苔癬
,
大陰唇
Keyword:
扁平苔癬
,
大陰唇
pp.1337-1339
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003423
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66歳,女性。半年前から右大陰唇内側に軽度の痒みを伴う紫紅色調の局面が出現した。口腔粘膜をはじめ,他部位の病変はなかった。病理組織学的に,表皮基底層の液状変性,リンパ球の帯状浸潤があり,扁平苔癬と診断した。本邦の集計では,扁平苔癬の外陰部発生は8.4%である。その大部分は男性例で,女子外陰部に発生するのは扁平苔癬全体の0.5%,自験例のように外陰部に限局する例はさらにその半数程度と比較的まれである。女子外陰部の扁平苔癬は見逃され,その頻度が過小評価されている可能性がある。
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