Japanese
English
特集 角化症・炎症性角化症
Eccrine Angiomatous Hamartoma様の組織像を呈した臀部角化性苔癬化皮膚の1例
Gluteal hyperkeratotic lichenificated skin histologically resembling eccrine angiomatous hamartoma
藤森 一希
1
,
加藤 雪彦
1
,
福本 隆也
2
,
梅林 芳弘
1
Kazuki FUJIMORI
1
,
Yukihiko KATO
1
,
Takaya FUKUMOTO
2
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
2福本皮フ病理診断科
キーワード:
臀部角化性苔癬化皮膚
,
eccrine angiomatous hamartoma
,
機械的刺激
Keyword:
臀部角化性苔癬化皮膚
,
eccrine angiomatous hamartoma
,
機械的刺激
pp.1624-1628
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002879
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78歳,男性。2,3年前から臀部の有痛性の結節を自覚した。臀裂の右側に淡紅色の結節が存在した。臀裂の左右の皮膚は軽度肥厚し,色素沈着と鱗屑の付着を認めた。組織学的に,表皮の過角化,乳頭腫症,毛孔部角栓がみられた。真皮上層から中層に多数の血管腔が認められた。表皮突起は延長し,上皮の肥厚した汗管に移行していた。真皮深層では汗腺が増加していた。臀部角化性苔癬化皮膚と診断したが,組織学的にeccrine angiomatous hamartomaを思わせる所見があった。両疾患には機械的刺激という共通の発症機転がある。
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