Dr.斎田の皮膚科診断講座
Dr.斎田の皮膚科診断講座(19)
斎田 俊明
1
Toshiaki SAIDA
1
1信州大学名誉教授
pp.1225-1227
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000870
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症例情報 72歳,女性。10年ほど前に気づいた右頰の小さなシコリが徐々に増大してきたという。初診時,右頰上方部に径4mmの皮内結節が触知された。境界明瞭な弾性硬の皮内結節で(図1:矢印で囲む部分),下床とは可動性であった。硬結部の表面は白色ないし淡紅白色で,中央部がわずかに陥凹する(図1)。上方部など周辺の一部に淡褐色斑を伴うが(図1:#印),同様の小褐色斑は顔面全体に散在性に認められる(図1:*印)。図2は本病変部のダーモスコピー像である。
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