Dr.斎田の皮膚科診断講座
Dr.斎田の皮膚科診断講座(17)
斎田 俊明
1
Toshiaki SAIDA
1
1信州大学名誉教授
pp.655-657
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000719
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症例情報 58歳,女性。1カ月ほど前から熱発と多発性の関節痛が生じてきた。近医で非ステロイド性抗炎症薬を投与されたが,軽快しないため,当院整形外科を受診した。数日前から紅色の皮疹が出現してきたため皮膚科へ紹介された。顔面を除く体幹・四肢に浮腫性紅斑~紅色丘疹が多発し,一部で融合傾向が認められ,軽度の瘙痒を訴えた(図1)。連日,39°Cにまでスパイク状に上昇する高熱が生じ,皮疹は熱発時に顕著化するが,解熱時にも残存していた。図2は大腿部の紅斑から生検された組織像である。
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