特集 白内障手術の最先端
2 白内障手術デバイスの進化
鈴木 久晴
1
1善行すずき眼科(神奈川県)
キーワード:
PEA
,
ペリスタルティックポンプ
,
超音波振動様式
,
前房安定性
,
Heads up surgery
,
画像鮮明化
Keyword:
PEA
,
ペリスタルティックポンプ
,
超音波振動様式
,
前房安定性
,
Heads up surgery
,
画像鮮明化
pp.775-781
発行日 2025年9月5日
Published Date 2025/9/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004273
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現在の超音波白内障手術は1967年にCharles Kelmanが発表して以来1),白内障手術のゴールドスタンダードである。最大の利点は小切開により術後の惹起乱視が予測可能となり,さまざまな種類の眼内レンズ(IOL)を選択できることで屈折矯正手術的な意味合いを持つようになったことにある。よって,手術による侵襲は最大限に小さくすべきである。特に,術中の合併症である後嚢破損や角膜内皮障害は術後の視機能に大きく関わることが多く,避けなければならない。そのためには,まず最新の超音波白内障手術機器における破砕様式の進化と水の流れを理解し,使いこなすことが大切である。

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