機器・薬剤紹介
39.結膜弛緩症鑷子
小林 顕
1
1金沢大学眼科
pp.753-755
発行日 2019年7月5日
Published Date 2019/7/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001241
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結膜弛緩症は加齢現象のひとつであり,余剰な下方球結膜が弛緩している状態を指す。詳細な原因はいまだに不明であるが,結膜下組織のゆるみ(Tenon嚢・弾性線維の脆弱化)が原因となり,結膜が強膜から部分的に剥がれた結果,余分なたるみ(弛緩症)となったものと理解されている。涙液メニスカスを障害し,眼不快感の原因となることがあるため,その場合は治療対象となる。筆者は結膜弛緩症の治療法のひとつである「結膜焼灼法」の際に非常に便利な,結膜弛緩症鑷子を開発したので,その特徴や使用法について紹介する。
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