特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
II 感染症
32.創傷と抗破傷風グロブリン製剤・破傷風トキソイド
近 利雄
1
1THE KING CLINIC
キーワード:
破傷風
,
破傷風抗毒素
,
破傷風トキソイド
,
予防接種
,
禁忌(治療)
Keyword:
Tetanus
,
Tetanus Antitoxin
,
Tetanus Toxoid
,
Vaccination
pp.1578-1579
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086304
- 有料閲覧
- 文献概要
破傷風感染は重篤な創傷を感染リスクとして想定しがちだが,軽微な創傷のネグレクトによる感染が近年増加している.破傷風感染は選択的手術,熱傷,深い刺傷,挫傷,中耳炎,歯科感染症,動物咬傷,妊娠中絶,妊娠などがきっかけとなることがあるのも忘れてはならない.創部の破傷風感染対策や予防に抗菌薬を使用することは実用的ではなく,有効でもない.トキソイド(tetanus toxoid:TT)・グロブリン製剤(tetanus immunoglobulin:TIG)の接種が対策の鍵となる.
Copyright © 2016, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.