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スマートフォンアプリを用いて、胎児超音波写真と検査結果をデジタルデータとして提供する実証実験 「スマホで医療データを共有」が医療に大きな変革をもたらす
杉田 匡聡
1
1NTT東日本関東病院 産婦人科
キーワード:
質問紙法
,
災害対策
,
出生前超音波診断
,
医用画像情報システム
,
コンピュータセキュリティ
,
臨床検査情報システム
,
モバイルアプリケーション
,
母子健康手帳
,
スマートフォン
Keyword:
Smartphone
,
Clinical Laboratory Information Systems
,
Disaster Planning
,
Surveys and Questionnaires
,
Radiology Information Systems
,
Ultrasonography, Prenatal
,
Computer Security
,
Mobile Applications
pp.89-94
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2017131345
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スマートフォンアプリに胎児超音波写真や検査結果をデジタルデータとして提供する実証実験を行った。妊婦50名を対象に実証実験を行った結果、他人の情報など誤ダウンロードされることはなく、電子カルテへの負荷も発生せず、安全にダウンロードできることが確認された。アンケート調査では、検査結果や超音波写真をダウンロードできることについて98%が良いと回答していた。また、電子カルテとスマホの連携により、妊婦が自らの検査結果や超音波画像をデジタルデータのまま持ち歩くことが可能となり、自己保存や家族への送付のために便利なだけではなく、旅行先などでの急な受診や大震災の際においても、的確な診断や治療を受けることができるツールとなる可能性が示唆された。
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