連載 特集アドバンストコース
『臨床画像』Vol.34,11月号特集 顎口腔・歯科領域の画像診断と放射線治療
林 孝文
1
,
小林 太一
1
,
髙村 真貴
1
,
曽我 麻里恵
1
,
新國 農
1
,
勝良 剛詞
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科顎顔面放射線学分野/新潟大学医歯学総合病院歯科放射線科
pp.387-391
発行日 2019年3月26日
Published Date 2019/3/26
DOI https://doi.org/10.18885/cij.201935030387
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複雑な解剖構造を有する顎口腔・歯科領域は,構造が小さく硬組織や金属,気体が混在しているうえに,歯や歯周組織に起因する炎症による多彩な修飾を受けやすいことから,画像診断における難所の1つとして認識されているのではないだろうか。加えて,この領域に発生する癌は患者にとって社会面でも生活の質のうえでも多大な影響を与えるため,治療を行ううえで整容や機能に対してきめ細かい配慮が求められる。こうした観点からみて,本特集では歯科で日常的に利用される口内法やパノラマ,歯科用CBCT(cone beam CT)からCT・MRI・超音波・PETまでさまざまな画像診断法を総覧し,さらに放射線治療についてその基礎から形態と機能の温存に配慮した最先端の治療法に至るまで簡潔で明快に記述されており,ビギナーからベテランまで日常診療の傍らに置いて活用いただくのに最適な冊子ではないかと考える。
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