特集 股関節温存手術-寛骨臼側股関節周囲骨切り術-
総論 -寛骨臼側股関節周囲骨切り術の現状と課題,今後
兼氏 歩
1
1金沢医科大学整形外科
キーワード:
寛骨臼形成不全(acetabular dysplasia;AD)
,
寛骨臼周囲骨切り術(periacetabular osteotomy)
,
変形性股関節症(osteoarthritis of the hip joint)
Keyword:
寛骨臼形成不全(acetabular dysplasia;AD)
,
寛骨臼周囲骨切り術(periacetabular osteotomy)
,
変形性股関節症(osteoarthritis of the hip joint)
pp.110-112
発行日 2025年2月19日
Published Date 2025/2/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002051
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変形性股関節症(股OA)に至る大きな原因の1つとして,寛骨臼形成不全症が挙げられる。寛骨臼形成不全股が多いわが国において,患者の症状緩和と機能回復における有効な手段として関節温存術,特に寛骨臼側の骨切り術がある。大腿骨頭への荷重分散を行い,股OAの進行予防により疼痛軽減および人工股関節全置換術(total hip arthroplasty;THA)を回避できるように,もしくはTHAまでのtime savingを目的として世界をリードしてわが国で大いに発展し,行われている手術である。棚形成などを含め概略を述べる。
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