特集 運動器エコーのエキスパートを目指そう
整形外科手術に役立つ神経ブロック
石山 健次郎
1
,
恒吉 勇男
1
,
柏田 政利
2
1宮崎大学医学部麻酔生体管理学
2米盛病院手術部
キーワード:
末梢神経ブロック(peripheral nerve block)
,
腕神経叢ブロック(brachial plexus block)
,
大腿神経ブロック(femoral nerve block)
,
坐骨神経ブロック(sciatic nerve block)
Keyword:
末梢神経ブロック(peripheral nerve block)
,
腕神経叢ブロック(brachial plexus block)
,
大腿神経ブロック(femoral nerve block)
,
坐骨神経ブロック(sciatic nerve block)
pp.50-60
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000776
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・硬膜外ブロックに比較し侵襲の少ない末梢神経ブロックによる区域麻酔の頻度が増加している。
・腕神経叢ブロックは効果がゆっくり出現することが多い。
・斜角筋間アプローチによる腕神経叢ブロックは高率に横隔神経麻痺を合併する。
・坐骨神経は太いため十分な効果を得るまでには10~30分以上を要する。
・術後の体位やギプス固定による神経圧迫で生じる総腓骨神経麻痺や踵部の組織障害の発見が遅れるリスクがある。
・血小板や血液凝固機能に異常を認める患者では末梢神経ブロックは避けたほうがよい。
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