特集 インプラント周囲感染の対処法―人工関節・脊椎・骨折―
Ⅱ.各論
インプラント(内固定)を用いた感染性偽関節の治療
渡部 欣忍
1,2
,
佐々木 源
1
,
坂 なつみ
1
,
河野 博隆
1
1帝京大学医学部整形外科学講座
2帝京大学附属病院外傷センター
キーワード:
マスキュレ法(Masquelet technique)
,
感染性偽関節(infected nonunion)
,
骨折手術後感染症(infection after fracture fixation;IAFF)
Keyword:
マスキュレ法(Masquelet technique)
,
感染性偽関節(infected nonunion)
,
骨折手術後感染症(infection after fracture fixation;IAFF)
pp.132-144
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000621
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骨折手術後感染(infection after fracture fixation;IAFF)に対しては,「内固定は禁忌であり,創外固定を使用すべきである」とわが国では教えられてきた。創外固定による治療は,社会復帰の遅れや,関節拘縮などもたらす。世界標準では,IAFFに対してインプラント(内固定)による治療は禁忌ではない。感染性偽関節に対して,当院では主に髄内釘固定とβ-リン酸三カルシウム(β-tricalcium phosphate;β-TCP)を併用したMasquelet法で対応しており,治療成績は良好である。手術手技や抗菌薬の投与方法について詳述する。
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