特集 インプラント周囲感染の対処法―人工関節・脊椎・骨折―
Ⅰ．総論
MRSAによるインプラント周囲感染の対処方法
上野 優樹
1
,
岩田 栄一朗
1
,
山本 雄介
2
,
百田 吉伸
1
,
矢野 友大
1
,
田中 康仁
2
1市立奈良病院整形外科
2奈良県立医科大学整形外科
キーワード：
手術部位感染（surgical site infection；SSI）
,
人工関節周囲感染（periprosthetic joint infection；PJI）
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌（methicillin-resistant Staphylococcus aureus；MRSA）
Keyword:
手術部位感染（surgical site infection；SSI）
,
人工関節周囲感染（periprosthetic joint infection；PJI）
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌（methicillin-resistant Staphylococcus aureus；MRSA）
pp.74-76
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000612
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メチシリン耐性黄色ブドウ球菌（methicillin-resistant Staphylococcus aureus；MRSA）を起因菌とするインプラント周囲感染は特に治療に難渋するものであり，患者と術者双方に大きな負担がかかる。治療を進めるうえで抗菌薬についてはMRSAの感受性を考慮しつつ，急性の人工関節周囲感染（periprosthetic joint infection；PJI）に対してはDAIR（debridement, antibiotics, and implant retention），DAIR後に沈静化しない場合や慢性のPJIに対してはインプラント抜去を併せた二期的再置換術を進めていく必要がある。
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