特集 インプラント周囲感染の対処法―人工関節・脊椎・骨折―
Ⅰ.総論
インプラント周囲感染の病理組織学的検査
岩田 栄一朗
1
,
稲垣 有佐
2
,
宗本 充
3
,
内原 好信
2
,
田中 康仁
2
1市立奈良病院整形外科
2奈良県立医科大学整形外科
3市立東大阪医療センター整形外科
キーワード:
病理組織学的診断(histopathological diagnosis)
,
人工関節周囲感染(periprosthetic joint infection;PJI)
,
多形核白血球(polymorphonuclear leukocyte;PMN)
Keyword:
病理組織学的診断(histopathological diagnosis)
,
人工関節周囲感染(periprosthetic joint infection;PJI)
,
多形核白血球(polymorphonuclear leukocyte;PMN)
pp.56-59
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000609
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病理組織学的検査による人工関節周囲感染(periprosthetic joint infection;PJI)診断の基準は高倍率視野(high power field;HPF)における多形核白血球(polymorphonuclear leukocyte;PMN)浸潤数により決定する。その診断基準は,Musculoskeletal Infection Society(MSIS)診断基準にも採用されている5個/HPFが一般的である。病理医の読影技術に頼る部分があるが,クロロアセテートエステラーゼ(chloroacetate esterase;CAE)染色を用いてPMNの視認性を向上させることにより診断能が向上する。
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